アマランサスの棘
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文庫本サイズ/354ページ/表紙フルカラー+カバー付き 文学フリマ東京40にて発行 あらすじ ****** 幼い頃に託された、貝殻の容器に入った紅。 「これは、将来を共にする人に渡すもの」――母はそう言った。 「雄。これはとてもいいものなんだ」――父はそう言った。 そしていま、その父の遺骨が収められたカロートペンダントを、雄は首に下げて生きている。 薬師寺雄――華道を稼業とする家に生まれた三男。 家業を継ぐことなく、長兄・薫と次兄・力の食事を作りながら、ジムでトレーナーとして働く日々を過ごしている。 平穏に見える日常は、ひとりの女によって静かに侵されていく。 資産家令嬢・小田沼萌。 「愛人」としての役割を与えられた雄は、彼女に、身も心も縛られてゆく。 一方で、華の名を背負う者として、華道コンペへの出場を強いられる雄。 華道家としての自分、息子としての自分、弟としての自分―― 家に囚われ、兄たちに執着しながらも、雄は次第に、ひとりの女の“特別”になりたいと願うようになる。
文庫本サイズ/354ページ/表紙フルカラー+カバー付き
文学フリマ東京40にて発行
あらすじ
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幼い頃に託された、貝殻の容器に入った紅。
「これは、将来を共にする人に渡すもの」――母はそう言った。
「雄。これはとてもいいものなんだ」――父はそう言った。
そしていま、その父の遺骨が収められたカロートペンダントを、雄は首に下げて生きている。
薬師寺雄――華道を稼業とする家に生まれた三男。
家業を継ぐことなく、長兄・薫と次兄・力の食事を作りながら、ジムでトレーナーとして働く日々を過ごしている。
平穏に見える日常は、ひとりの女によって静かに侵されていく。
資産家令嬢・小田沼萌。
「愛人」としての役割を与えられた雄は、彼女に、身も心も縛られてゆく。
一方で、華の名を背負う者として、華道コンペへの出場を強いられる雄。
華道家としての自分、息子としての自分、弟としての自分――
家に囚われ、兄たちに執着しながらも、雄は次第に、ひとりの女の“特別”になりたいと願うようになる。


